新卒入社したSIerを3年で退職して転職しました

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Career

(旧ブログから移行しました。)

2019 年 2 月に新卒入社した SIer を退職し、アドテク系の事業会社にエンジニアとして転職をしました。 転職に到るまでの考えを 5 年後 10 年後の自分に残したいと思い、このエントリを書きました。どなたかの参考になったら嬉しいです。

書いたこと

○なぜエンジニアになったのか
○どういう仕事をしていたのか
○退職検討理由
○転職するにあたってしたこと・かんがえたこと
○やめちゃったけど入ってよかった?
○次にやる仕事

なぜエンジニアになったのか

地方の大学の文系卒です。就職の選択肢として、公務員・教員・なんかの営業かなって漠然と考えていました。同じようなことをする毎日なイメージの公務員、正当な評価がされにくい・長時間なイメージの教員は選択肢として除外しました。

漠然といろいろな業界の説明会や勉強をしていましたが、どこに行っても出てくる IT というキーワード。そして、もし仮に好きになれない商品の営業になったりしたら絶対にやっていけないだろうなと思うようになりました。だったら心から誇りに思えるようなものを作る立場でありたいなと思い、エンジニアになろうと決意しました。

エンジニアという未知の領域へのチャレンジも、大学から始めたジャズをなんとか続けることができた経験が後押しになりました。どの業界にどの業種で入ったとしても、未経験には変わりないと楽観的でした。

まずはコツコツとエンジニアの経験が積める環境として、「教育制度が整っている」「広く事業展開している」「自己学習時間がきちんと取れる」を重視して会社を選びました。

どういう仕事をしていたのか

県内最大の SIer で、一般企業のみならず、銀行や官公庁向けのシステムを提供したりとかなり幅広く事業展開していました。また社員数も約 1000 人と多く、福利厚生・安定したビジネス基盤が魅力でした。 その会社で、社内システムの運用保守をする部署にいました。同時に、新しいサービス・技術を検討・導入する側面も持ち合わせていました。

社員の中では比較的開発していましたし、新しいことにチャレンジする場面もありました。 Java の Web システムを構築していましたが、1 年目年度末あたりから Vue.js でハイブリッドアプリを作りに別の会社に常駐したりと、キャリアパスは他の社員と一線を画していたと記憶しています。

今となっては JS フレームワークを使ったモダンなフロントエンド構築は当たり前となっていますが、"フロントエンド"なんてワードもその時初めて聞いたし、「JavaScript なんて onclick イベントで発火させるくらいしかやることないでしょ」という認識を持つ社員が大半だったように記憶しています。

退職検討理由

制約がない環境で純粋に自分の能力を高めたい
この人と一緒にやりたい、こうなりたいと思える人が現れなかった
海外で働くということを意識して働きたい
会社を変えることの難しさと、会社という生き物の恐ろしさ

1. 制約がない環境で純粋に自分の能力を高めたい

ざっくり、PC とネットワークです。PC は 32bit メモリ 4GB の Windows 7 で、インターネットが満足に使えませんでした。
「PC が遅いからこんだけ時間がかかりました」なんて勿体無いし、調べる力はエンジニアとしての能力の核だと思う僕にとってはしんどい制約でした。悪いことに、そのような環境は会社としての変化の機会を無くしてしまいます。すでに知っているもの、あるものだけでなんとかしようって流れにどうしてもなってしまいます。

「こんな環境でも頑張っているんだ!」と、低いレベルで満足してしまう・させてしまうのが個人的にはしんどかったです。
できない理由を環境のせいにせず、自分の能力を純粋に高められればできる環境に身を置きたいを考えるようになりました。

2. この人と一緒にやりたい、こうなりたいと思える人が現れなかった

もちろん「いい人」はたくさんいるし、一緒に仕事して楽しい人もいました。しかしながら、エンジニアとして尊敬する人、目標になる人は残念ながらいませんでした。僕が考える理想のエンジニアの要素は、大きく以下の 3 つです。

  • シンプルでわかりやすいアウトプットができる
  • 新しいことに常にチャレンジする
  • ビジネスで力を発揮できる

うちの会社の業務の大半は現行システムの運用保守、要件定義 → 開発ベンダーの管理でした。システムエンジニアと呼ばれる人たちの大半は、実は開発していなかったので、私の理想とするエンジニアを見つけられる可能性は初めから低かったのかもしれません。

良くも悪くも面倒見がいい会社であったため、ぶら下がっているような社員もいましたし、年功序列な会社でした。指揮を取れる年齢まで待ってなんかいられないのも理由の一つです。

3. 海外で働くということを意識して働きたい

社会人として働き始めて 3 年が経とうとしていますが、日本の企業のことを不思議に思うことが多くなりました。どうしてこんなことに時間をかけるんだろう、「働く」ってこういうことなのかな?とか。

どう考えても必要とは思えないことを「ルールだから」「仕事だから仕方ない」と、一見すると正論に見えるが確実に破綻しているようなことに何度も直面しました。正直なところ、嫌に思ってしまうことのほうが多かったです。

いろんな会社の人と関わりを持つ中で、それが決して自分の会社だけではないことは分かったし、「それが普通だよ」と何度も耳にしました。果たしてそうなのか?世界に目を向けたくなりました。「他の会社もそうだから仕方ないよね」という思考には絶対になりたくない。

「いいものを作って発信する」のに本当に必要なものはなんなのか、海外に目を向けて追求していきたいです。

4. 会社を変えることの難しさと、会社という生き物の恐ろしさ

現状維持は衰退と同じであり、むしろ衰退よりもタチが悪いと考えています。さらに IT に従事する者として、新しいことに常に挑戦することは必須な要素だと思っています。
これからの会社に必要なものを考え発信しましたが、それが本当に会社に必要とされていると思うことができませんでした。開いた勉強会で、参加した上司が寝ているのを見てしまった日の夜は眠れませんでした。

会社の経営は安定しており、既存の運用保守を続けていればやっていけます。良くも悪くも新しい要素は必要ないのかなと思ってしまいました。「新しいサービス・技術を検討・導入する側面」のある部署でも、積極的に取り組んでいる訳ではなく、社内システムの運用保守の片手間にやっているような印象がありました。

本当は新しいことをもっとどっぷりやりたいのに、深くやらせてくれない環境は歯がゆいものがあります。新しいことにどんどんチャレンジしたい自分にとっては、会社を変えるよりも、転職をするほうがよいのではないかと思うようになりました。

会社を会社たらしめるために、制度やルール、勝手なイメージから会社という虚像が作りあげられているような気がしてなりませんでした。会社という怪物に支配されているような感覚を覚えました。

私が考える理想の会社は「思いの箱」です。個々人が抱いている夢や、実現したいことを会社を使って実現するような関係性です。だから、会社に属するとか「従業員」って表現に違和感を覚えます。会社は思いや夢を実現する 1 つのチームです。そんなところで働きたいなと思うようになりました。

転職するにあたってしたこと・考えたこと

作りたいものを常に思い描きながら過ごしました。「本職をより有意義に・深く取り組めるように技術で手助けをする」ことが私の考えるエンジニアの最大の価値です。例えばツボを作るのが仕事であれば、より多くの時間をツボ作成に費やせるように他のことを自動化していきたいし、よりよいツボができるように技術的な仕組みを整える的な。

それを実現するために必要な技術要素を考えました。それぞれ一通りシンプルな形でいいから作って動かしました。そのソースを Github にあげたりもしました。このブログを作ったのもその過程です。AWS を使ってみたくて立てました。

このブログを読んでいる人の中に、転職を考えている人がいるかもしれません。会社がいやだから転職します。は避けるべき動機だと思いますが、シンプルに考えていいと思います。
「やりたいことがいまの会社でできるかどうか」です。そしてその実現にどれだけ時間がかかりそうかを次に考えるべきだと思います。その時点で会社にいるべきか離れるべきか、方向性は決まってくるはずです。

「やりたいことなんてないよ」って場合は、やりたいことが見つかるかどうかと考えればいいと思います。だって 24 時間の大半を費やすのに、やりたいことをできないなんてもったいないですし。

10 年後 20 年後長い目でみて、次のステップに進むことが有意義であるかも考えました。転職を考えていた当時、今の自分を 10 年後の自分が誇れるか、胸を張って頑張れるかを自分に問うたとき、そうは思えないと思ったのが転職のスタートでした。

やめちゃったけど入ってよかった?

入ってよかったと心から思っています。エンジニアという仕事が本当に楽しいと思わせてくれましたし、世界が広がるきっかけを与えてくれました。

働く理由は 1000 人いれば 1000 通りあることも気づかせてくれました。安定して仕事をしたい、長く働き続けたいと思う人にとってはこれ以上にない環境だなと今も思っています。

安定した会社 → ベンチャー企業というキャリアパスは僕に合っていたと思っています。成長する土台をキチンと固められたのは非常に大きかったです。

しかし、転職した時に世界が違いすぎて(どちらかというと転職先の方がスタンダードな気がする)キャッチアップに精一杯です。前職にいる間もなんとか学習は続けていましたが、いかにクローズドな環境でクローズドな仕事をしているのかを思い知らされました。

次にやる仕事

アドテク系のフロントエンドエンジニアです。特に媒体社側に立って課題解決をしていきます。

「ビジネスでも力を発揮できるエンジニア」になりたかったので、○○tech という要素は含みたかったです。
会社の立ち位置的には外資で、メンバーもかなり多様で若いです。会社自体も春で 3 年と若くスピード感にあふれています。

他にも Fintech 系企業など選択肢にありましたが、この会社の規模感スピード感は今しか体験できないと思い、入社を決めました。

正直なところ広告はあまり好きではありませんでしたし、そのことも面接で伝えました。しかし、世の中を質の高い情報で満足そうとする媒体の支援ができればより良質な情報で世の中が満たせるのではないかという点にかなり共感しました。また、Google の収入の約 9 割が広告によるものと聞きます。お金の集まるところには技術が集まると確信したのも決め手の一つです。

フロントエンドが中心ですが、なんでもやりたいと思っています。会社でやったこと、ガシガシにブログにアウトプットしていきます!!今は React と Firebase を中心にやっています。

日々刺激的で挑戦の毎日ですが、1日も早く大活躍するべく精進の日々です。

Ryoma HOSHINO
I'm a little developer for people, education, society, world